子供の扁桃腺は表面がデコボコしていて、また大人よりも大きいため食べ物が引っかかりやすい場所になってしまいます。子供が魚の骨を引っ掛けたというときは、9割方が扁桃腺に刺さっています。
うなぎの小骨や、さんま、あじの魚の骨などです。じっとしてくれていれば取り除くのにはさほど手がかからない場所でもあります。
お子さんの口をあけていただき、耳鼻科用ライトで中を照らすと、扁桃腺に刺さった骨が見えてきます。ピンセットのような、器具を使って除去いたします。深くささっているとわかりにくい時もあるため、慎重に診察して中を視診する必要があります。傷が深い場合には、その後お薬の服用をお願いすることもあります。
小さな子供の食事には小骨の多い魚を避けていただくのがよいと思います。よく「ご飯の丸呑みにするとよい」という話を耳にしますが、「逆に刺さった骨を深くに押し込んでしまうから」という理由から医学上ではやってはならないとされています。