首のしこりは、子供では非常によくみられます。
原因として最も多いのは、リンパ節の腫れです。リンパ節は全身にありますが、とくに体の表面でたくさん集まっている場所は、あご・首筋、わきの下、足の付け根です。
かぜなどにより、細菌やウイルスが鼻やのどに感染すると、そこから体内に侵入します。そこで首にあるリンパ節が働き、細菌やウイルスが全身に広がらないよう食い止めます。その働きの結果としてリンパ節が腫れて痛くなるのです。ただし、他にもまれに、悪性腫瘍など、リンパ節が腫れる原因は色々あります。
病巣の治療を行い感染が治れば、はれもひいてきます.細菌による感染症の場合には、抗生物質を投与し治療を行います。感染症を治療すればリンパ節は徐々に縮小していき痛みも消えていきます。ただし、前述のとおりごく稀に急性炎症以外で腫れている場合は原因に応じた治療が必要となります。
子どもさんのリンパ節の腫れの原因のほとんどが、はな、のどからの感染です。特に首のリンパ節は体表から近いのですぐ触ることができる分、親御さんが心配されることも多いのですが、多くは的確な治療でリンパ節は小さくなっていきます。